2022年7月26日
埼玉県の図書館でパントマイム体験をやってまいりました。
この企画、なんと申し込み開始8時間で満席になるほどの人気ぶり!!
人生初の即日満席でうれしかったです♪
思わず「追加の回も増やしませんか?」と提案したものの、それは叶わず一回のみで開催しました。
参加者は、3〜8才の子たちとそのお母さんという感じ。
アンケート集計したら5点満点中4.92でホッとしました。
というのも、3~8歳向けにワークショップやるのはじめてだったんです。実は(笑)
当日やった内容は、 15分のショー+ 45分のパントマイム体験 で一時間ほど。
以下、もう少し詳しい内容とやってみて思った感想など。
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3歳でもできるパントマイム
まず、3歳でもできることってなんだろう??ってことをいろいろ考えました。
で、そんなときに見つけたのがこれ。
動画を再生してくれればわかるけど、女王が執事を架空のヒモで引っ張ってます。
「あ、これできたらおもしろいかなー。『引っ張られる』ことからはじまるなにかができたらいいな」と思いました。
そんで考えついたのが、以下の台本。
子 ディズニーランドにつれてって
母 ダメよ
子 つれてって!
母 ダメったらダメ
子 きゃー!行きたいよー
母 ため息、人差し指を指す(手の甲は地面に)
母、指をくいくいと曲げる
娘、引っ張られる
みたいなシーン。
みんなの前でやりたくありません
ところが、この提案は3歳にとってあまり興味を持てる提案ではなかったみたいです。
ぼくは、これをみんなの前で発表するという形でやってほしかったのだけど、みんなの前でやりたくない子が何人かいました。
これは、ぼくのプレゼンの仕方が下手だったな、と反省。「その前のワークで緊張をほぐすような動きをしたから大丈夫だろう…!」っていうのと、お母さんたちがぼくの話にうなづいてくれてたんで、どんどん先にすすめちゃいました。
やることが決まっていれば、みんなの前でやることはそんなにハードル高くはないだろうと思っていたけど、そんなことなかったです…
もう少し子どもたち自身が「やりたい」って気持ちになる なにかが必要だったかなと後で思いました。
「そもそもなんでみんなの前でやらなきゃいけないの?」って思っても不思議じゃないよね。
まずは、人前でなにかやるってことをハードル低くやってもらう仕掛けが必要だなーと痛感しました。
停滞していたムードを一変させたもの
で、ワークショップ開始30分くらいで秘密兵器を投入。
そしたら、飽きてきたムードが一気に回復!!
さっきまで、みんなの前でやることを拒んでた子たちが、積極的にやると言ってくれて驚きました。
このことからわかるのは、やることが決まっていても、それが本人にとって楽しいことでなければやりたくないということ。
当然のことだけど、本人にとって「これ楽しそう!」と思えるプログラムを考えなくちゃならないなーと強く思いました。
ちなみに秘密兵器とは風船です。
お母さんに風船を持ってもらって、子どもたちがそれをつかもうとしたら風船が逃げるということをやってもらいました。
「つかもうとしたら逃げる」ということを最終的に自分ひとりでできるようになれば立派にパントマイム。でも、その入口として2人1組でつかもうとする人とそれを逃がす人に分かれてやってみたのがここでのポイント。
その日一番楽しそうでした笑。
年齢がばらついている難しさ
とはいえ、6歳~8歳には簡単すぎるような気がしました。
当然っちゃ当然ですが、8才にとっては簡単でも3才にとってはわかんないという差が生まれます。
だから、それぞれの年齢に合わせた柔軟な課題にしないといけません。
だから、当日はできなかったけど、終わってから考えたのが以下の台本。
これを最上位の難易度として、お母さんから風船をとるだけの難易度の間に5段階くらいあれば、簡単すぎてつまんないってこともなくなるな
ママじゃない
- 子
- お母さ〜ん!お母さ〜ん!どこ行っちゃったの?
- 母
- お嬢ちゃん(または、坊や)こっちへおいで
- 子
- お母さん??
- 母
- 君の名前を教えておくれ
- 子
- 〇〇だけど…なんか変だわ。いつものお母さんじゃない!
- 子
- (風船に向かって)お母さん?? もしかして、悪い魔女につかまって風船の姿になってしまったのね!!
- 母
- 何を言ってるんだい?わたしがお母さんじゃないか
- 子
- ウソ!わたしの本当のお母さんは、あなたの魔法で風船にされてしまっているんだわ!わたしのお母さんを返しなさい!
- 子
- ラミパス ラミパス ルルルル〜
〜完〜
これ、めっちゃ楽しそうじゃない?(笑)パントマイム要素めっちゃ少ないけどww
演技派のお母さんはノリノリで参加してくれそう!!
子どもが嫌がりそうなら配役を入れ替えて、やってもいいな。お母さんのが子役をノリノリで演じてくれたりして笑。
パントマイム=魔法使いごっこ
でも、真面目な話。
3~5歳には、パントマイム=魔法使いごっこでいい気がしました。
演じる人と見る人と2つに分かれる世界があって、演じる人はフィクションの世界を生きてるってことがそもそも子どもたちには分かりづらいよね。
そこを下手に強要して「人前に立つのなんか怖い」ってなるのも、もったいないなーって思います。
そして、そんなことをGoogle先生に聞いたら
一番最初に来るべきなのは”楽しむ”
https://www.gakken.co.jp/homestudy-support/edu-info/4176/
その先に情熱がうまれて、やりたいが生まれるんだよ
みたいなことが書いてありました
なので、魔法使いごっこを拡張して、壁に閉じ込められちゃったり、指クイッってするだけで引っ張られちゃったりかばんが空中で止まっちゃったりするってことができたら楽しいなと思いました。
人がやってるときに、それを黙って見てもらうには?
あと、これ毎回の悩みなんだけど、ある参加者が真剣にやってるときに他の参加者が飽きちゃう問題が自分の中で解決してません
なんかいい方法ないかなぁ…