パントマイムの壁のやり方を全4回に分けて具体的に解説します。
パントマイムの壁のやり方概要
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パントマイムの壁「手の触り方」4つの注意点
かんたんにこれを説明します。
という文章にするとなんとも簡単な2つのステップなんですが、注意点は4つ。
- パーが真っ平らじゃない人が結構いる。
- 指と指の感覚は均等に広げたほうが見栄えがよい
- 地面に垂直に手をだせてるか。手首痛くなるけど90度をキープ
- 触る瞬間だけでなく触らない瞬間も意識する
です。
はじめてパントマイムの壁にチャレンジする方は4番目だけを気をつけていただければ結構です。
①手の平真っ平らになってます?
極端にいうと自分では真っ平らだと思っていても実際には真っ平らじゃないことがよくあります。
極端に言うと手全体が沿っていたり
中指だけ前にでてたり
これは普段使わない手の使い方なので意識してみると意外なほど薬指とか中指が言うことを聞いてくません。
改めて自分のクセを確認してみましょう。
②指と指の感覚は均等ですか?
なにも考えずに手をかざすと、「中指と薬指の感覚だけ狭い」ということになりがちです。
最初は自分で思っているよりも大きく指をひろげましょう。
ほんの5mmとかの世界ですが、受ける印象は全く変わってきます。
これができた上で、「この手の形やっぱり変だな」と最終的に指を狭めるのは全然いいんですが、最初は思いっきり指を開くことを意識してみましょう。
③地面に垂直に手をだせてるか。手首痛くなるけど90度をキープ
実は人間の手首って70度くらいまでしか曲げられないらしいんです。なので意識せずに手をだすとほとんどの人の手のひらが正面に向けてるつもりで斜め前を向きます。このため手のストレッチが大事なんですね。
ぶっちゃけ10年手首のストレッチやってもぼくの手首は90度に曲がりませんでした。これはぼくの骨格の構造上、仕方ないことなのかなと半ばあきらめモード。
じゃぁどうしてるのか。これに対してぼくの解決法はヒジを下げるです。
肘から手首までを地面に水平にして壁を触ろうとするとどうしても無理がでてくるので、手のひらが90度になるようにヒジを下げてます。
これは言い換えれば低い位置を触れば手首がきつくなるけど高い位置を触れば手首は楽になるということでもあります。
また中指は天井を指してなければいけないという決まりはないので低い位置を触るときは手の横にしたり下に向けたりしています。
どの高さまでがこの手の向きだと自然なのかということは各々が自分で発見して身体に覚え込ませるしかありませんので、それぞれで探ってみましょう。
また、こればっかりは映像等で確認したり人に指摘されない限り自分の手が地面に対して90度なのかどうかということがわからないので、90度を手首に覚え込ませる作業の際は必ず確認しながら行いましょう。
④大事なのは壁を触ってないときの手の形
そして、これが最も大事なことなんですが、パーをつくるのは壁に触った瞬間「だけ」です。逆に言えば触ってないときは力を抜いた手を意識的につくります。
つまり、パーをつくったまま壁をつくるのではなく
壁に触れた瞬間にパーをつくるのです。
触ってる瞬間の手と触ってない時の手の形を変えられるかが重要なポイントです。
良くない例
パーのまま壁を触る
壁に触れた手しか表現できてない
良い例
触れた瞬間にパーをつくる
力を抜いた手と広がった手の2種類を表現できている
客席側から見た動き
良くない例
良い例
力を抜いた手というのも、もしかしたら習得するのに時間がかかるかもしれません。 しかし、ここがわかってくると触れただけで「おっ!」っていう壁ができるようになりますよ。
パントマイムの壁のやり方講座その1でした。
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