パントマイムやる人、必読な書を見つけた
「ついやってしまう」体験のつくりかた
という本。
この本には「ゲームに限らずパントマイムで作品をつくるときにとても大事なこと」が書いてある。
ぼくは図書館で借りたのだけど、とても充実した読書体験を味わえた。
一字一句、最初から書籍で読むのがおすすめ。
2020年は年間で100冊くらいの本を読んだのだけど、その中でもベスト5にはランクインするほどの良書です。こればっかりは、Kindleではなく書籍で読むのが、最高に幸せ。
特にこのサイトにたどりつくようなクリエイティブ系の人には絶対読んでほしい…
他の人の芸を見ていて、どうしてこれが笑いとれるんだろう?ってことをいつも考えます。そして、10年くらいそのことばかり考えながらすごしてきたけど、そこで考えてたことがすっきり書かれてあって少しびっくりしました。
「ついやってしまう」体験のつくりかた
誰かの心を動かした、わかってほしい、行動させたい。
そんな願いにお応えしたくて、この本を書きました。いや、正直にいえば…ぼく自信が強く願っているのです。どうやったら人の心を動かす体験をつくりだせるか、それが知りたくて仕方がないんです。きっとあなたも同じ気持ちですよね??
この文章聞いて、飛びつかない人なんているんだろうか??
「そうそう!どうやったら人の心を動かす体験をつくりだせるか知りたいです」
と、ついついページを手繰る手が止まらなかった笑。
300ページ以上あるけど、半分は絵や図なので、すぐに読めちゃうのもいい。
しかも、図の配置も精妙に考えられていて、筆者の出した問いに対して、読者と同じ目線で一緒になって考えてくれるような不思議な本。
この本を読んだからといって、読み終わった次の日から名作ができるような即効性はないけど、世界の見方が少し変わります。
パントマイムデュオのゼロコをはじめ、おおくのしゃべらないパフォーマーは、ほとんどここに書いてある驚きのデザインで笑いを作っていると言っても過言ではない。
大道芸人って、近寄りがたさも含めて、おもしろい存在だなぁと思っているんだ。
「こわい…でも、ちょっと見ていたい」っていう存在。
これ、演じる側から考えると、すごい難しいことで、
「こわい」から行こうよっていう感想と
「こわいんだけど、気になる」から見るっていう感想の間にはとてつもなく大きな溝がある。
「白塗りをしたからといって、ちょっと近寄りがたくなるわけではなく、近寄りたくない存在になりつつも、人を惹きつける存在になるには?」ってここ最近考えていることのヒントもこの本にたくさんみつけた。
ネタバレになるのであまり書きたくはないけど、
- 人々に共通する記憶を利用する
- コンテンツの基本は直感と驚きの組み合わせ
- どうして最初に戻るのか
このあたり、何度も読んで心に刻みたい。
この記事、読み返すと、「とにかくおすすめ」しか言ってねぇな笑。
でも、本当におすすめしたいものって文章構成とか関係なしに、とにかくすすめたくなるよなぁということも含めてあえてこのままアップロードする。
ぜひ、Kindleではなく書籍で!!