ここから一気に難しくなります。
この記事では全身を使って壁を表現していきます。

パントマイムの壁のやり方概要
パントマイムの壁のやり方①
パントマイムの壁のやり方②
パントマイムの壁のやり方③ ←今ここ
軸(じく)という考え方

ここから先は軸という言葉を使います。
3次元で動きを考えたいので、x軸y軸z軸と3つの軸を元に説明…しようと思ったのですが、数学っぽくてイヤな方もいらっしゃるでしょうからもう少し簡単な言葉を考えました。
よこ軸、たかさ軸、ぜんご軸。
よこ軸が、体の横に広がる軸
たかさ軸が、高さ
ぜんご軸が身体からぜんごの距離とします

1つの軸が変わるときは基本的に、他の2つの軸は変わりません。これ覚えちゃってくださーい!!テストにでまーす。
これわかってないと、①しゃべるか②動きが早くなって何も伝わらないか?のどちらかの状態になります。2つの軸を同時に動かすということは、演者の動きの情報を観客にたくさん与えてる状態なので動きが流れちゃう。
下半身を移動させつつも固定点は維持する
さてっ、再掲ですが、これに挑戦してみます。

下半身の移動です。
「なんだ簡単じゃないか」と思われた方、頭の高さが変わらないことにご注意ください。この時、たかさ軸とぜんご軸は動いてません。

人体は弧を描くようになってます。
ダヴィンチのウィトルウィウス的人体図のような弧ではなく軸に対して直線的な動きであればパントマイムらしくなってきまっせ、旦那。
上半身の動きと下半身の動きに分けて解説しますね。
上半身の動き
まず上半身です。
というか手の動きだけでいうとこんな感じになります。

下半身の動き
続いて下半身。
前後軸が変わらないためにはハの字に開いたつま先のライン上を同じ角度で移動しなければなりません。
これを意識しないでもナナメになったりせず、全く平行に移動できるようになるためには少なくとも2,3ヶ月はかかります。ですが、この移動方法は横移動しても固定点がぶれないための基礎なので、しっかりがんばりましょう。

上の動画(gif)の1歩目の足について。
かかとをあげてつま先だけつけ、徐々に重心を移動していきましょう。
重心を移動する時って意識しないと頭の高さが変わります。普通は山なりに移動するので、かかとで重心を吸収して水平を保つような感じです。
これがうまくできるようになるとかなり固定点のブレがかなり軽減します。
また、人によってパントマイムの教え方が変わってくるのもこのあたりからです。もし「ちげーな」と思ったらパントマイム教室に通ってください。
全身でみなおすと

基礎的な動きは概ね以上です。固定点がしっかりしてきたら自然な演技ができるようにアレンジしてってください。
脱初心者の壁の完成です。
もし添削してもらいたい方、いらっしゃいましたらTwitterで動画付きでつぶやいてくれればいくらでも上達のステップのためのアドバイスをお送りします。
こういうのは、発信していかないとうまくなりませんからね。公開して上達していこうぜ!
あと、この記事の内容をクリアしたらこっちにもチャンレンジしてみてください。