ネヴィル・トランターのワークショップに再び参加した。
もはや第2の師である。
2019年の参加に引き続き、今回で2回目。
このワークショップ、見学枠と参加者枠とあって、
実際に人形を使って講師の前で演技できるのは参加者枠だけなんだ。
前回は見学枠だったが、今回は参加者枠で無事入り込めた。
また、前回の2019年は4時間だけだったが、今回は5時間x2日間と時間も日数もパワーアップして開催された。
本来5日間とかやるそうなので、そのくらいやってくれればいいのに…と思う。
参加者は、「今日はえらくええお客さんそろってますわ。(観客を順番に指して)ひとみ座さん、ひとみ座さん、一つ飛ばしてひとみ座さん」と壇上から言いたくなるくらい人形劇団ひとみ座の団員がしめてた笑。
2人ほど、「(しもとりさんのこと)いいだで、みました!」と言ってくれた方がいて、背筋がのびた。(小鉢企画とひとみ座さん、近々拝見させていただきます!)
ネヴィル・トランターのワークショップの内容
んで、ワークショップの中身について。
今回は、1日目「動き」
2日目、「セリフ」
という感じで行われた。
終始、「そうそう、そうなんだよ」と納得することばかりだった。
「かなり自分の考えと近いやん」と思ったけど、終わってから前回のワークショップのレポートを読み直してびっくり。
いつのまにか、2019年にネヴィルが言っていたことが自分の考えの一部になっていた。そういえば、このときからそういうふうに考えるようになったんだ。
今回、見学者ではなく参加者として人形を演じてみて、改めて「本当に生きているように見えないとおもしろくないんだな」と思った。
そして、そのためには、技術や「こう動かす方がより良い」という知識が必要なんだということを感じた。
例えば、
口を動かして、人形がしゃべるとき、わずかに早く動きから始めた方が良い、とか
しゃべるときに首が前にでるのはいいけど、それをひっこめるとエネルギーが落ちる、とか。
また、「人形にあわせてしゃべる」という前回にはなかったこともやったのだけど、「セリフってやっぱり難しいよ」ということを強く感じた。
人形を生きてるように動かすのは楽しい。けど、しゃべらせるのは楽じゃない。って感じ。
もっと人形の操演やってみたくなった。
目について
それと今回、目について休憩中に質問したら、とんでもない秘密がきけた。
彼の人形の目には、水晶のようなものがある。
でも、一部の人形にしかついていないと思ってた。
「ここにある人形にはすべてに水晶のようなものをつけている。」
「え?ぜんぶ?」と、言われて初めて気づいた。
そういえば、あの人形もこの人形も目には水晶のようなモノがついている。
なぜ、全ての人形の目を輝かせるようにしてるのか。
どの角度から見ても目が輝くからだ。光るものには力を感じる。
これは操演というより人形作りのtipsだけど、とても印象に残った。
モノが生きてるかどうか、それを知るために人はまず「目」を見る。
ここまでは、同意だ。人形使ってるなら誰でもそこに行き着く。
ただ、ぼくの人形は首を自由に動かせない。だから、目線を殺すために白目と黒目がある目ではなくある頃からサングラスにした。
- しも
- あなたの作った人形にサングラスをかけたキャラクターはいないのか?
- ネヴィル
- 2〜3体いる。ただ、サングラスをかけている人形はなにか秘密を持っているよね
- しも
- ぼくの人形は、目線を悟らせないためにサングラスをしている。そのことをどう思う?
- ネヴィル
- いいね。人形を見せてくれるかい?
と聞かれたところで休憩時間が終わったので、打ち切られた。
願わくば、人形の動きと造形を見てもらって人形について何かコメントをいただきたかった。
最後に感想と質問をした。
- Stopという言葉ではなく、Stillnessという言葉を使っているが何か意味はあるのか?
- それまでの動きがstopしたら、stillnessがはじまる。
言い換えると、状態が変化した瞬間がstop。
動いていない状態をキープすることがstillness。
常に動かしたくなっちゃうけど、止まった瞬間から物語がはじまる。このことを、この先も忘れたくないと思った。