パントマイムとは?誕生の背景から現在の発展まで

パントマイムとは

この記事より詳しく書いたものがあるので、できればこの記事ではなく、パントマイムとは?しゃべっちゃいけないの?をごらんください

パントマイムとは?

本当に”パントマイム”という言葉を全く知らない方のために言うと”パントマイム”とは、言葉を使わないお芝居、演劇です。 語源的には”すべてを真似る人”です。

「あの人なんでしゃべらないの?」ってお子さんから聞かれた経験のある方、答えられますか?

「言葉を使ってはいけない」という制約から生まれたしゃべらない演劇=無言劇

普段TVドラマや映画などを見てても普通は言葉を使いますね。でもその昔、言葉を使ってお芝居をするとえらい人に「危険思想だ!逮捕だ」「内容がけしからん!死刑」と言われる時代があったのです。 言葉を使わずに身体の動きでストーリーを展開させる必要から生まれた芝居のスタイルとも言えます。

19世紀に入り、映画が登場。

今では大きく発展した映画も、最初の頃は音声がありませんでした。 その頃の映画をサイレントと呼び、セリフはなく、字幕とト書きで構成されていました。 チャーリー・チャップリンなんかが有名ですね。こういう制約の中、言葉を使わない芝居スタイル、パントマイムは粛々と発展します。

あまり歴史を語るつもりもないのでジャン=ルイ・バローやマルセル・マルソーとかはスルーします。

僕が言いたいのは役者、俳優になりたかった人々にとってパントマイムは身体の動きで物語を伝えるために必要だったってことです。 現在でも俳優養成所にはパントマイムの授業があります。

今では言葉を使ってはいけない状況というのがあまり存在しないこともあって俳優=パントマイムができる人という図式は崩れ去りパントマイムはパントマイムの人、俳優は俳優という形になりました。

では、パントマイムの人はどういうフィールドで活躍しているのでしょうか。

パントマイムという芸能

21世紀に考えるしゃべらない意味

落語や漫才などと同じように5分〜2時間くらいの舞台、演芸、大道芸などの場で皆さん活躍しておられます。

別にしゃべってるパントマイムの人も大勢いらっしゃいます。しゃべっちゃいけないなんてルールは今はありませんからね。喋った方がいいと本人が選ぶならしゃべって演じたっていいわけです。

彼らは「しゃべらないこと」というよりも「パントマイムのテクニック」をベースに芸を磨き上げたからパントマイムの人として認識されているのです。

ではパントマイムのテクニックとは?

パントマイムのテクニック

21世紀におけるパントマイムとは見えないものがそこにさも本当に存在するかのように身体の動きで表現するテクニックをベースに各々が洗練させていく芸能。 といえるのではないでしょうか。

一般的に名の知られたパントマイムのテクニックといえば

  • 見えない壁
  • 見えないロープ
  • 空中で止まるカバン

です。

だいたいパントマイムと聞いて人々が思い浮かべるものベストスリーが上の3つだと思います。

個人的には壁やカバンの固定やった程度でパントマイムを売りにするなよとは思います。

と、ここまでがだいたい世間一般の人向けのパントマイムの説明。 (なげっ)

で、しゃべるよりもしゃべらないほうが有効なシーンについて気になるなら、こちらをどうぞ

再び、パントマイムとは?

ここからは僕個人のパントマイムに対する見解です。

しもとりの考えるパントマイムとは?

「パントマイムってどんな芸?」って聞かれたら「〇〇のようにみえるかっていう芸」って言うのが僕の答えです。

  • 壁を触っているようにみえるか
  • ロープを引っ張ったり、ロープに引っ張られてるようにみえるか
  • カバンが空中に止まっているようにみえるか
  • 実際には後ろにさがってるのに前に歩いているようにみえるか(ムーンウォーク)
  • 自分で操っているはずの人形が生きているようにみえるか
  • 演者が操り人形のようにみえるか(→チャーリー山本)

などなど。

なぜこのような考えた方になったかというと、自分が大道芸人としてパントマイムを突き詰めていくと”マジック”もある種僕の中ではパントマイムとも呼べるからです。

  • 何もないところからコインがでてきた(ようにみえるか)
  • ハンカチが手の中で消えた(ようにみえるか)
  • お札が浮いている(ようにみえるか)

まぁ、こんなこと書くと本筋の方から怒られそうですが(笑)

でも、僕の中でマジックは「種や仕掛けが全くわからないような不思議、不可能性で人を楽しませる芸能」で、パントマイムは「やり方はバレバレでも〇〇のように見えるかというところを魅せる芸能」という違いがあります。

〇〇の部分に何をあてはめておもしろがるか

実際、僕は人形を使って自分の右手を人形の右手として演じる芸があるのですが、セッティング中によく子どもたちに「手が見えてるよ!」って言われます。(^_^;;

「うん、そんなのわかってるよ」と心の中で思いながら演じすすめていくと次第に子どもたちは人形が生きてると勘違いして楽しんでくれます。

もちろん全ての人ではありません。残念ながら世の中にはタネがわかることに何も価値を感じない人が一定数いることも大道芸を通じて知りました。

しかし、

「見えない壁があるように壁を表現しているのはわかった。んで、その表現の何がおもしろいんだ?」

っていう質問に対しての答えは自分の中にははっきりとあります。

これについては、またの機会に。

次はパントマイムのテクニックの種類について書いていこうと思います!!

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